□ こねこのにっき □

1月 30日
ついに来たわね、州都に。
ここなら貴陽に帰る手段があるかも知れないわね。
あ、あら、静蘭も龍蓮もあまり嬉しそうじゃないのね。
どうしたの? おなかでも痛いの?
甘露茶淹れましょうか?
おや、そう見えますか? ふふ、気のせいですよ、お嬢様。
お嬢様のお傍に常に居られる幸せな日々を失いたくない、とか
方向音痴男のもとにお嬢様を帰したくない、などと
我侭は申しませんとも、ええ決して。

・・・・・・それで、やはり帰る方法を探すんですか?
私は友と一緒にずっと旅をしたいと思うぞ。
貴陽などより世界はもっと広く、おもしろいものだ。
どうだ、心の友よ。共に終わりなき旅へと出発しようではないか。
そして二匹で修行を積んで妖怪猫又に変化しよう!!
―その頃の貴陽―
秀麗を妖怪にするな――っ!!!

・・・・・・はっ!
いかん、白昼夢を見ていたようだ・・・。
よく覚えていないが恐ろしい夢だった・・・・・・。
茶州府から連絡があった。
黎深様が全国に配布した迷い猫秀麗の絵姿に
そっくりな仔猫が先日検問所を通ったそうだ。
他に綺麗な猫と怪音を出す双龍蓮泉付きの猫が
いたというから間違いなく秀麗だろう。
全国に迷い猫の絵姿を配布!?

・・・・・・いや、さすが紅家当主。
やることが半端じゃないね・・・・・・。
秀麗が茶州に!!
即刻悠舜に文を出さねば!!

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