10.無謀な戦争



「何故そんなにも平然としていられるんだ?
オデッサを死なせ、彼女の地位を奪い、それで何故何事もないようにしていられる?」


激しい怒りを滲ませた声が少年に叩き付けられた。
少年、天流・マクドールの冷静な視線の先には、激昂し、端正な顔を憎しみに歪ませた青年が彼を睨んでいる。


青雷のフリック――彼は先日解放軍に合流した、前解放軍の副リーダーだ。
前リーダーであるオデッサ・シルバーバーグの恋人だった彼は、現リーダーである天流に何かにつけて突っ掛かっている。
オデッサを守る事のできなかった天流を憎み、のうのうと解放軍リーダーにいる彼が許せないと言って。

端から見ていると理不尽としか言い様がない怒りに、だが天流はいつも何も言わない。
責め立てるフリックを一瞥するだけで、反論も謝罪も一切口にしないのだ。
それがフリックには余計に腹立たしかった。

天流を傷つけてやりたくて、オデッサへの罪悪感を植え付けてやりたくて、フリックは思い付く限りの罵詈雑言を浴びせる。

しかし怒鳴る彼に対して怒ったのは、言われた天流ではなく傍にいたルックとシーナだった。
二人はフリックから天流を護るように間に立ち塞がり、怒りに満ちた顔でフリックを睨み付ける。

「あんた、いい加減にしろよな」

唸るようにそう言ったのはシーナ。
いつも愛想の良い笑みを浮かべて女性を追い掛け回している少年が、珍しく真剣に怒りを露にしていた。

「くだらない」

見下すように一言呟いたのはルック。
呆れたような表情ながら、明らかに不機嫌な声音。

本拠地に来てからというものの、まるで子供のように天流に当たるフリックの事が彼らは大嫌いだった。
天流が何も言わないのをいいことに好き勝手に喚くフリックには、いい加減我慢も限界だ。

「自分を棚に上げてティルに八つ当たってんじゃねえよ!」

「そんなにティルが気に入らないんだったら出て行けば?」

「・・・何だと」

唸るような声と共に、フリックが腰に差した剣の柄を握る。
すぐさまシーナも剣を抜き、ルックはロッドを翳す。

三人が互いに武器を構えようとしたその時、複数の足音が近付いてきた。
継いで響く野太い声。


「何をしてるんだよ、お前ら!」



騒ぎに気付いて駆けつけたマッシュやビクトールによって、一触即発の状態だったその場は諌められた。
不満げな表情を浮かべながらも剣やロッドが下ろされる。
舌打ちするフリックに軽蔑するような視線を投げ掛け、ルックとシーナは天流を促してその場を後にする。
そんな三人を苦々しげに見送るフリックに、ビクトールは怒りと困惑に満ちた顔を向けた。

「フリック、オデッサのことでお前が荒れるのは仕方が無いことだと思うがな・・・・。
ティエンを責めるのは間違いだろう?」

責めるなら俺だろうという搾り出すような呟きも、苛立っていたフリックにはその意味が通じることはなく、彼はマッシュやビクトールには目もくれずに天流達とは反対方向に向かって早足で去って行った。


後に残されたビクトールやマッシュは、沈鬱な表情で立ち尽くした。





■■■■■





自分に宛がわれた部屋に向かいながら、フリックは募る苛立ちを隠そうともしない。

どんなに責めても天流は言葉を返さない。
ただ一瞬だけフリックを見た後は、完全に彼の存在自体を無視するかのように反応を示さないのだ。

苛立たしくて、腹立たしくて、思い付く限りの罵倒を浴びせた。

なのに、フリックの苛立ちが治まることはない。
それどころか、余計にやるせなさが増すだけだ。



本当は彼にも解っていた。
誰も責められないことは。

だが、冷静さを欠いたフリックにはそれに気付ける程の余裕もなく。
ルックやシーナを怒らせ、ティエンやビクトールを傷つけていることも解らずに。
――自分だけが辛いのだと思い込んで。





■■■■■





天流の部屋に入った途端、それまで無言だったルックとシーナは機関銃のように喋りだした。

「あーっ!ムカつく!! 何々だよ、あのおっさんは!」

「まるでガキだね。何一人で熱くなってんだか」

「自分だけが不幸なんだって顔しやがって! ああいうのって腹立つんだよ俺!」

「自己陶酔の塊だね。端から見たら馬鹿以外の何者でもないよ」

「まったくだ! こっちの話を聞こうともしやがらねえ! 一番悪いのはテメエだって解ってんのか!?」

「無駄だよ。理解力のない人間に道理を説くことを馬の耳に念仏って云うんだ」

「ティル! お前も何であいつに云ってやんねえんだよ。お前には何の責任もないんだろ!」

怒鳴りながら同時に振り向いた二人の険しい視線を受けても、天流は静かにそこに佇んでいた。
ルックと初めて会った時もそうだったように、怒りも苛立ちも感じさせない静けさ。
打って変わった穏やかな雰囲気に呑まれて、一気にルックとシーナの気は削がれて勢いを失くす。
そして天流はゆっくりと口を開く。

「二人とも仲が良くなったな」

「「は??」」

思わず間抜けな声が二人から発せられた。
すぐに云われた言葉を理解すると、二人は怒りに顔を染めて反論を始める。

「何馬鹿なこと云ってるのさ! 僕を侮辱してんの!?」

「んなっ! それこそ俺に対する侮辱か! それよりティル、変なこと云うんじゃねえよ!」

「こんなのと仲が良いだって? どこをどう見たらそんなふざけた言葉が出てくるわけ?」

「ティル、俺は断じてこんな小生意気なガキと仲良くなんてねえぞ!」

「云ってくれるじゃないか、タラシ」

「タラシはやめろ! 軟弱魔術師!」

「・・・へえ、じゃあ放蕩息子に改めてやるよ」

「く、口が減らねえガキだな! チビのくせに」

「図体がでかいだけで頭が軽い奴よりマシだね!」

だんだんと激しさと険悪さを増す舌戦。
天流は静かに二人に語り掛けた。

「二人とも、ここから落ちるとさすがに痛いぞ」

「「・・・・・・・・・・・・」」

穏やかに告げられた窘めの言葉に、一瞬で凍り付くルックとシーナ。
心なしか青褪めた表情で、錆びたネジのようにギギギ…と振り向くと、無表情の中にも優しさを宿す琥珀が二人を映す。

「食事に行こうか?」

「「・・・・・・・・・」」

二人は、素直に頷いた。





「坊っちゃあああああんっ!!」


食堂に向かう三人の後方から、聞き慣れた絶叫が響く。

少年達は同時に足を止め、同時に顔を顰めつつ、両側から同情の眼差しを浴びながら天流が振り向く。
その前方より物凄い勢いで走って来るのは、言わずと知れた「坊ちゃん命」を地で行く従者グレミオだ。
視線だけを向けたルックとシーナもその迫力に思わず後ずさりかけるほどの必死の形相で駆け寄ってきたグレミオは、天流の目の前で器用にピタッと止まった。

「どうしたんだ、そんなに慌てて」

「ビクトールさんから聞きました! またあのフリックとかいう人ともめたんですって!? 本当なんですか坊ちゃんっ!!」」

「落ち着け、グレミオ」

「落ち着いてなんていられませんよっ!! 坊ちゃん、あんな人に近寄っちゃ駄目ですからねっ。口を聞くのも駄目ですっ。どうしてもという時はビクトールさんかマッシュさんに付いててもらって下さいねっ! グレミオはもう心配で心配で・・・」

フリックは変質者か何かか?

という疑問は天流とルックとシーナの胸の内にそっと仕舞い込まれた。





その後、長い時間を掛けてグレミオを宥めた天流達は、ようやく食事にありつけた。

「あんた、本当に我慢強いよね・・・」

「?」

ふいに呟かれたルックの言葉に天流はスプーンを口に運びながら小さく首を傾げる。

「青臭い男といい従者といい、うっとうしくないわけ?」

「それ、俺も思う。青男はガキだしグレミオさんは過保護過ぎるし。疲れねえ?」

「そうかな?」

「「そうだよ」」

二人掛かりで言われて天流は暫し考え込み、グレミオの過剰なまでの過保護振りを思う。

「グレミオは昔からあんな感じだから、もう慣れた」

「慣れるもんかあ?」

「あれも個性というものじゃないかな。グレミオは家族だし、僕を思ってくれることは嬉しい」

「じゃあ青男は?」

「彼に人の話を聞く気がないのなら何を言っても無駄だろう? 相手にしないのが一番いいんじゃないかな」

「「・・・・・・・・・・・・」」

あっさりと言われた言葉のあまりの冷淡さに、さすがの二人も言葉を失う。
そんな友人達の様子に気付くことなく、天流は何事もなく食事を続ける。

(つまり話をする価値もねえから放っとくって? さすがにちょっと同情するぜ・・・)

(まあ確かにあんなのに無駄な労力使う必要もないね)

などと心で呟きながら、ルックとシーナも食事を再開した。





食事を終え、三人は食後の番茶(笑)を楽しみながら雑談を始める。

ふと、天流は時計を見やり、

「済まない、二人とも。これから軍議があるんだ」

そう言って立ち上がる天流に続き、ルックも腰を上げる。

「じゃあ、僕も石板の前に戻るよ。これと一緒にいても仕方ないし」

「・・・そりゃ俺の台詞だっての。ティル、頑張れよ」

「ああ。ところで二人とも」

「「?」」

不思議そうに見やるルックとシーナに、天流はふわりと微笑んだ。
滅多に見れない屈託のない天流の表情に、瞬間的に硬直する二人。

「さっきは庇ってくれてありがとう」

何について言われたのかすぐには理解できなかったが、それが先程のフリックとの一件であることに思い当たり、二人は思わず赤面した。

「き、気にすんなって。あはは・・・」

「別に」

照れ臭さに不自然な笑い声を上げるシーナと、顔を顰めてそっぽを向くルック。
二人の反応に忍び笑いを漏らしながら、天流は友人達と別れて食堂を出て行った。





■■■■■





「何故だ!? 何故攻め込まない!?」


最近何かと響き渡る怒声が、今日も青空に木霊する。

それに明らかに迷惑そうな表情で振り向くのは、解放軍リーダーの従者達。
主人をフリックから護るようにグレミオ、クレオ、パーンの三人が仁王立ちしている。

「それ以上坊ちゃんに近付かないで下さい!」

警戒も露に叫ぶグレミオに、フリックは不愉快げに蔑むように口元を吊り上げる。

「そのお坊ちゃんの言うことをなんで俺が聞かなきゃいけないんだ? 俺は行くぜ。今こそ帝国軍をぶっ潰せるチャンスなんだからな!」

フリックが指差す先には帝国将軍の一人、ミルイヒ・オッペンハイマーの城スカーレティシア城がある。

旧解放軍の兵を加えて力を増した解放軍は、ミルイヒの城の近くまで進軍していた。
だが、もう少しで城に着くという所で解放軍はその場に留まり、それ以上進むことをやめていたのだ。

仮設テントの中では天流とマッシュを始めとする幹部達が話し合いを続けている。

そこに現れたフリックは、天流を見るやいなや怒鳴り付けてきたのだ。

ここまで追い詰めておいて今更怖気付いたのかと天流に詰め寄るフリックに、天流は珍しく彼に答えを返す。

「向かうのは敵の本拠地だ。何が起こるか解らないだろう。そんな所に無闇に飛びこむわけにはいかない」

「ここまで来て何を言ってる! もういい、お前が嫌なら俺が行ってやるよ。じゃあな!」

マントを翻し、足音も荒くテントを出て行こうとするフリック。
その彼の背中に、冷静な声が掛けられる。

「敵の出方も解らないのに攻め込む気か。少しは冷静になったらどうだ」

「黙れ! だいたい何故俺が貴様なんかの言葉を聞かなければならない! 俺達のリーダーはオデッサで、お前じゃない!! 俺に命令するな!」

「フリック!!」

怒鳴ったのはビクトールだ。
普段飄々とした彼も、厳しい表情でフリックをきつく見据える。

負けじとフリックもビクトールを睨み付け、無言のままテントを出て行った。



「何よ、あれ。野蛮にも程があるわ」

見下すような台詞を吐いたのは、マッシュの手伝いをしているアップルだ。
弟子がぶつぶつと文句を言い始めた傍で、マッシュは心配そうに天流を見やる。

「どうしますか?」

問われて天流は珍しく僅かな苛立ちを含む表情で短く嘆息し、周囲を見渡した。

「仕方が無い。ビクトール、ハンフリーさん、一緒に来てくれ」

「ああ」

「うむ」

「お待ち下さい。我々も共に・・・」

「駄目だ」

ビクトールとハンフリーと共にテントを出ようとしていた天流に、レパントが慌てたように声を掛ける。
振り向いた天流はレパントの言葉を遮って言葉を返した。

「これは一部の者による無謀な進軍だ。何が起こるかも解らないのに兵を連れていくわけにはいかない」

「し・・・しかし・・・」

尚も何か言いたげなレパント。
天流は更に言葉を続ける。

「弓兵隊と魔法兵団が後方から援護してくれればいい。前線には出るな。頼むぞ、マッシュ」

「解りました」

「坊ちゃん、私も一緒に」

「聞いてなかったのか? グレミオ」

「ですが、ビクトールさんとハンフリーさんは同行するのに、何故私が共に行ってはいけないのですか?」

必死の面持ちで追い縋ろうとするグレミオに、天流は毅然と言った。

「言っただろう。これは一部の兵の暴走。それを止める義務がリーダーである僕にはある。そして、彼らと同じ旧解放軍のビクトールやハンフリーにもその義務がある」

「手厳しいなあ」

苦笑を漏らしながらも、ビクトールとハンフリーは異議も反論も口にしない。

そうして今度こそテントを出て行く天流達を、レパントもグレミオもただ見送ることしかできなかった。







そして、事態は天流の懸念した通りのものとなった。



フリックに賛同し、スカーレティシア城に進軍した兵士達。
だがあと少しで城門に差し掛かるというところで、城から粉のようなものが溢れ出したかと思うと、次々と馬や兵士達が倒れだしたのだ。

「何事だ!」

異常に気付いてフリックが声を上げる。
その彼の元にも風に運ばれて粉が舞い降りる。
少量を吸い込んでしまい、焼け付くような目や喉の痛みにそれが何であるのかを悟る。

「毒か!? くそっ、皆、吸い込むな!!」

自分の手で鼻や口を押さえて叫んだ。
だが、毒を吸い込んだ兵士達や馬は次々と崩れ落ちていく。





前線の異常は、後方から追い付いてきた天流達もすぐに察知した。
黄色い霧のようなものが城から湧き出し、前線の兵を包み込もうとしている様子が見て取れる。

「何だ、あれは?」

「城から出ているな。城のバルコニーに大きな花が見える」

天流の言葉にビクトールやハンフリーは目を凝らして城を見つめるが、黄色い霧に覆われている上に城自体が派手な色合いのせいか、遠目には花があるかどうかなど解らない。

「ティエン、お前視力いくつだ?」

「それが今関係あるのか? それより前線の兵が倒れている。あの黄色いのは毒じゃないか?」

「毒!? やべえな、兵を撤退させねえと」

しかし、このまま進めば天流達も一緒に毒にやられてしまう。
どうしようかと逡巡していると、天流が馬を降り、馬上のビクトール達を見上げる。

「二人とも、魔法兵達に風の紋章で霧を払うよう言ってくれ。僕は前線に行って助けられる者を助けるから。霧が薄くなったらすぐに救助に来てほしい」

「な、それじゃお前だって危険じゃねえか!」

「大丈夫だ。多少は免疫があるから」

言い残して天流は棍を片手に走り去った。

「免疫って・・・。毒だぞ?」

茫然と、小さくなる天流の姿を見送っていたビクトール達だが、すぐに彼の言葉に従い、本陣に向かって馬を走らせる。





馬を失ったフリックは、マントで顔を防ぎながら霧の中で走り回り、動ける者には撤退を促していた。
だが、いつまでもこの場にいたのでは彼自身も毒にやられるのは時間の問題だろう。

(くそ! 目が霞む。このままでは・・・)

毒の霧はますます濃くなっていた。
自分がどこにいるのかも解らない状況。
もはや周囲に動く者はない。
自分もそろそろ撤退しなければ危ないだろう。
毒によるダメージで、手足が痺れを帯びている。


その時、霞む視界に動く影を捕らえた。

「!?」

「フリックさん?」

霧の中から現れたのは天流だ。

「無事だったか」

驚きに瞠目するフリックに、天流はいつもの冷静な態度で声を掛ける。
布を口元に宛がっているとはいえ、その様子は毒によるダメージなど感じさせない。

「お前、何故・・・?」

「さっさと退却しろ。これ以上ここにいると危険だ」

その通りなのだが、天流に言われると反感を覚えるのが今のフリックだ。

「うるさいな。俺のことは放っとけ!」

「・・・お前は子供か」

心底呆れたというように、肩を竦める天流。
その言葉と表情と声音に、ますますフリックは苛立つ。

「何だと! お前には関係ないだろう!」

「この事態はお前が招いたことだとは解っているだろうな?」

「くっ・・・!」

痛いところを突かれ、言葉に詰まる。
更に天流はフリックの心を抉るような台詞を続けた。

「これ以上馬鹿な真似をしてオデッサさんの名を汚すな。退却しろ」

「き・・・貴様などがオデッサの名を口にするな・・・っ!」

暗い憎しみに満ちた蒼い双眸が天流を睨み付ける。

烈しい怒りと、冷たい静けさが交差した時、彼らの周囲を突風が吹き抜けた。

「なんだ!?」

風により毒の粉が舞い上がり、視界が開けた。
突然のことに動揺するフリックに、落ち着いた声が掛けられる。

「魔法兵達の風の紋章術だ。すぐに救助隊が来る。動けるのなら早く戻れ」

「・・・・・・っ」

反論することもできずに苦々しい表情で歯噛みするフリック。


どれほど憎しみを募らせても、腹立たしさに身を焦がしても、フリックには反論の術がない。
この事態は自分の身勝手な行動が引き起こしたものであり、それに対する天流の行動は的確なものだった。

彼の言動や行動のすべてが気に入らない。
リーダーと認める気はさらさらない。
天流を貶め、傷付けなくては気が済まない。

それなのに、今回の自分の浅はかな行動は天流の有能さを、自分を含めたすべての者に知らしめる結果となってしまった。


悔しさのあまり、握り締めた拳が小刻みに震える。

「ティル」

声とともに、天流の傍に風を纏ったルックが現れた。

「もういいだろ。いつまでもこんな空気の悪いところにいたって仕方ないだろ」

そう言って天流の腕を掴んでテレポートをしようとする。

「待って、ルック。フリックさんが毒に・・・」

「だから何? あいつは自業自得だろ。少しは痛い目に遭って自分の馬鹿さ加減を思い知ればいいんだよ」

「「・・・・・・・・・・・・」」

天流に勝るとも劣らない辛辣なルックの言葉に、フリックは心底打ちのめされたが、やはり反論はできなかった。

ショックのあまり立ち尽くすフリックをその場に捨て置き、ルックは天流だけを連れてテレポートした。


そして、天流の命令により駆け付けたビクトールやハンフリー達により、毒に倒れた兵達は救助された。

ちなみに立ち尽くしていたフリックは、無事にハンフリーに見付けてもらったのだが、話し掛けても肩を叩いても小突いても蹴っても反応を示さないため、数人の兵士達の手によってえっちらおっちらと運ばれていったのだった。





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フリック、青っ! しかも酷い扱い(笑)。
そして坊ちゃんは何だかひどいですね。ルックも。
天流坊ちゃんはフリックが嫌いなんでしょうか(苦笑)。
ルックとシーナは間違い無く嫌ってますけど。

フリックファンの方々には深くお詫び申し上げます・・・(滝汗)

さて、今回のタイトル「無謀な戦争」とは何を指しているのでしょうね。
状況も解らずに敵地に攻め込むことか、
坊ちゃんやルックに喧嘩を売ることか(笑)。
私は後者だと思います。

次回もたぶんフリックの扱いはひどいんだろうなあ・・・。



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