□ こねこのにっき □

1月 20日
さ、雪がとけて春がきたら茶州を出るわよ!
燕青、貴陽までの道を教えてちょうだいね。
それまではここでお世話になるのだから
悠舜さんたちのお手伝いをがんばりましょう。

・・・・・・ねえ、何で皆そんな顔するの?
・・・・・・いえ、別に、何でもありませんよ、お嬢様。

決してこのままここでお嬢様と甘露茶を飲みながら
まったり暮らしていきたいとか、
悠舜殿と碁の勝負を続けたいとか考えていませんとも。
・・・・・・うむ、友の決めたことに異論はないぞ。

あのようなゴテゴテと悪趣味な邸に戻るより、
この地で友とともに慎ましく余生を過ごしたいと
心の底から願うが、我侭は言わない。
ところでそろそろ気は変わらないのか?
・・・・・・そっか、そうだよな、帰っちまうんだよな。

姫さんの美味い手料理が食えなくなるのは
嫌だから一生ここで暮らしてほしいが、そうもいかないよな。
いっそ俺の嫁に・・・うわ、何しやがる静蘭、危ねえだろ!
おやおや、猫さんたちどうしたのでしょうか?
秀麗さんは元気ですが、うちの州牧も静蘭殿も龍蓮殿も
何やら落ち込んでいるようですね。
―その頃の貴陽―
・・・・・・木枯らしが余の胸に染みるぞ・・・。
春はまだまだ遠いのだ・・・。

秀麗〜〜〜・・・しくしく・・・。
また主上が落ち込んでいる。
だがまあ、これだけ長い間秀麗に会えないのだから
仕方がないことかも知れんな。
俺もいい加減秀麗に会いたい。
うーん、私も秀麗殿には会いたいのだけれど、
もれなくついてくる愚猫と静蘭のことを思うとね・・・。
おや? 秀麗から手紙だ。
“夏には家に帰りたいです”・・・か。

ん? こちらは静蘭からだ。
“帰れなくても心配しないで下さい”

・・・・・・・・・ええと・・・・・・。

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